Jenkins本を読んで使いこなし方を学ぶ

Jenkinsは既に導入して使っているけど、その使い方はありふれたもので特に変わったことをしているわけではない。従来は自分で組んだスクリプトをcronで呼び出して使っていたものを、Jenkinsから呼び出せるように移行したのがきっかけなので、やっていること…

「格下」のライバルから学ぶ本「危機の経営」

一昔前なら海外の空港や繁華街には必ず日本の電機メーカーの大きな看板が掲げられていて、そのディスプレイを見る度に、特にそのメーカーの熱烈なファンという訳でもないのに少しだけホッとしたような気分になることが多かった。きっと、日本から遠く離れた…

「Jenkins実践入門」を読んだ

Jenkinsの入門書が出たので早速読んでみた。Hudsonの時代からビルド作業の自動化用として使っているけど、見よう見まねで設定したものを使い続けているのが実情で、もう少しJenkinsの流儀に習って一連の作業を改善したいと思ったのがきっかけだ。内容は、Jek…

雑誌の総集編を買ってしまう

購読している雑誌が多いので油断していると直ぐに溜まってしまう。保管できる場所には限りがあるから、どうしても残しておきたいページは切り取って保存したりするものの、その手間や分量も結構なものになったりするので、必然的にデータ保管はPDFに頼ること…

AppEngineで面白アプリを作る本「作ればわかる!Google App Engine for Javaプログラミング」

AppEngineは面白い。単なるWebアプリケーションのインフラだけではなく、メールやインスタントメッセージの送受信、簡単な画像処理やcronによる定期実行など、様々なツールが用意されているので、今まで「環境準備が面倒だな」と思っていた類の開発を気軽に…

Alloyで形式手法を学ぶ本「抽象によるソフトウェア設計」

UMLの図面を描いていてもどかしく感じるのは、モデルで表現された概念が本当に矛盾・モレ無く実行可能なのか確信を持てない点だと思う。シーケンス図やステートマシン図なら動的な振る舞いを示すものなので理解しやすいし、動作をシミュレーションできるツー…

モデリングの考え方を学ぶ本「UMLモデリングの本質」

UMLの書き方を説明する本はたくさん有るけれど、そのモデリングの実践について書かれた本はそれほど多くない。開発現場では「書籍を参照すれば直ぐに分かる細かな記法」よりも「対象をそもそもどのようにモデリングするか?」という概念的な問題の方がずっと…

技術雑誌の休刊に思うこと

毎月欠かさず読んでいた雑誌ASCII.Technologiesが休刊になるというニュースを知った。UNIX magazineやC MAGAZINEなど、愛読していたのに無くなってしまった雑誌は過去にも多いが、専門的なトピックスを扱う技術雑誌がまた1つ消えてしまうのは残念なことだと…

退屈な時間が失われる時

携帯電話が暇つぶしに欠かせない存在になったのはいつの頃からだろうか。昔の携帯電話はインターネットに接続する機能が無かったから、本来の目的である電話以外に使い道が無く、持ち歩いていても邪魔なことが多かった。今から考えてみれば本当に単機能な存…

UMLの実践技法を学ぶ本「UML徹底活用第2版」

UMLについて書かれた本は多数有るものの、文法中心で読んでいて眠くなってくるようなものも珍しくない。たぶん、普通のソフトウェアの書籍とは異なり、自分で実際にコードを動かして試すことが出来ないのがその理由の1つではないかと思っていたりする。(違…

エンジニアの必読本「エンジニアとしての生き方」

Life is beautifulでお馴染みの中島聡さんの本。ブログの方はいつも目を通しているけど、ブログや雑誌記事がまとめられたこの本を読んで、エンジニアとしての生き方を貫き、若い人達を叱咤激励する中島さんの熱き想いを改めて知ることが出来たように思う。日…

BlocksとGCDを学ぶ本「iOS4プログラミングブック」

ソフトウェア開発者側から見てiOS 4の最も興味深い技術の一つはBlocksとGrand Central Dispatch (GCD) だと思う。マルチスレッド処理はソフトのユーザ側には便利な仕組みなのだけど、その反面、作り手側の負荷が少なくない。iOS 4より前のOSでは、NSThreadの…

非.NETな開発者がASP.NETで開発する時に読む本「ASP.NET MVC実践プログラミング」

.NETの開発環境やC#のようなプログラミング言語は知っているものの、ASP.NETだけ手を出さずにいた。理由は簡単で、JavaでWebアプリを作るのに比べたら.NET独特の考え方が多いような気がするからだ。もちろん、.NETな世界に慣れ親しんだ人なら便利に使える仕…

シンプルな仕事の進め方を知る本「小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則」

組織の中で働いていると、時々理不尽で不合理的な規則ややり方に従わざるを得ないことがある。もちろん、組織を成り立たせるためにはそれなりの規律が必要だし、人が増えるほどにナニカ良からぬことを企てる人が出てくるのは人の世の常だから、ある程度の制…

「詳解Objective-C 2.0(改訂版)」を購入した

Objective-Cのバイブルとも言える荻原剛志先生の「詳解Objective-C 2.0」の改訂版が出ていたので購入した。前回の出版から2年半ほどしか経っていないが、iPhoneの爆発的な普及によりObjective-Cのニーズが高まり、情報の更新が必要になったようだ。書籍の前…

Python派も読んでおきたいGAE本「Slim3 on Google App Engine for Java」

Google App Engine(GAE)ではPythonとJavaに同等の機能(API)が用意されており、両方の言語を行ったり来たりしつつ併用して開発(もちろん別プロジェクト)する人にはそれほど違和感なく使えて便利だ。但し、どちらの言語を使うにせよ、DataStoreの仕様に関し…

GAEを学ぶ本「Google App Engine for Javaクラウドプログラミング」

2年ほど前にGoogle Developer Day 2008に参加して以来、Google App Engine (GAE)に興味を持ちアプリケーションを作っていろいろ試している。その時のGAEは開発言語としてPythonしかサポートしていなかったので、GAEと同時にPythonを学ぶところから始めたのだ…

チケット駆動開発の参考書「Redmineによるタスクマネジメント実践技法」

Tracを使い始めたきっかけは、情報共有用のWiki(PukiWki)、障害管理(影舞)、ソースコードビューワ(ViewVC)というツール類を一つに統合出来ると分かったからだ。元々、リポジトリ内のソースコードや障害情報をウェブブラウザ経由で参照していたのだけど、そ…

ソフトウェアの安全性を考える

日経ものづくり2010年8月号に、プリウスのブレーキ制御の問題を取り上げた「ソフトが揺さぶる製品安全」という記事が載っていた。プリウスの問題については既に様々な媒体で取り上げられているけれど、原因を簡単に言ってしまえば仕様と検証の漏れという点だ…

OSの基本を学び直す本「オペレーティングシステムの仕組み」

OSの仕組みを解説した本はいろいろあるけれど、専門書になるとやたらと分厚いものが珍しくない。確かに巨大なOSの中を詳しく解説したら分量が増してしまうのは仕方ないとはいえ、そこまで詳しくなくても良いので、もう少し手軽に、しかし専門家が書いたしっ…

チームでの.NET開発に必要な本「C# .NETアプリケーション開発徹底攻略」

.NET/C#の参考書はたくさん出ているけれど、APIの使い方のようなリファレンスでなく、そのようなAPIの何に注意してどのように開発すべきかを示したのが「C# .NETアプリケーション開発徹底攻略」だ。「APIを使い過ぎない工夫が必要だ」でも書いたように、API…

人材育成としての研修を考える

日経ビジネス2010年8月23日号に、常石造船で知られるツネイシホールディングスの社内研修の様子が載っていた。マイケル・E・ポーターの「競争優位の戦略」を教材に、内容を要約し理論を自社に当てはめて提案を行うというものだ。その類の研修に慣れている人…

TCP/IPの高速化を知る読書「ASCII.technologies」

ASCII.technologies(2010年10月号)の特集は、「激変するTCP/IP」だ。IPv4やIPv6の基本説明は日経NETWORK等の雑誌にもよく載っている記事だけど、その記事に続く「高速TCP」や「次世代トランスポートプロトコル」はASCII.technologiesらしい技術満載の内容…

ゲームを作らない開発者が読む本「ゲームコーディング・コンプリート」

ゲーム開発について書かれているけれど、ソフトウェア開発全般に有益な本として「ゲームコーディング・コンプリート」を紹介したい。著者はウルティマシリーズのプログラマであるマイク・マクシャフリー氏。ゲーム作成に直結するノウハウはもちろんのこと、…

仕様書の文章を鍛える本「日本語の作文技術」

ソフトウェア開発の現場では、仕様書、報告書、企画書、提案書、障害レポートなど実務的な文章を書く機会が多い。実用一点張りの文章でも良いから、読み手にとって分かりやすく、誤解を生じさせることなく、必要最低限の書き方で意図が確実に伝わって欲しい…

JUnitの使いこなし方を学ぶ本「JUnitイン・アクション」

テスト駆動開発やJUnitを使い始めた頃に読んだ本。手元の本は2004年5月発行の初版なので、もう6年(!)も前の本になる。JUnit自体は(やや乱暴な言い方かも知れないけど)Assertによる検証をシステマティックに行うものであり、特に難しいものではない。例…

問題解決を知る読書:問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

連休を利用して本の整理を行う。気がつくと山のように本や雑誌が溜まっているので、定期的なクリーニングが欠かせない。残念ながら本を置くスペースに限りがある以上、もう読み返すこと無いであろう本よりも、何度でも読み返したくなる本の場所を優先的に確…

Mac版Kindleがリリースされたけれど...

Mac版のKindleがリリースされたので早速インストールして、書籍(と言う呼び方でよいのか?)をダウンロードしてみた。動作は軽快で表示は悪くない。Kindle独特のページ送りにやや違和感を覚えるものの、Amazonのサイトで本を購入したら配送を待つことなく直…

肩の力を抜く読書「放っておいても明日は来る」

昔から感じていることだけど、日本という国は生きていく上で少々窮屈さを覚えるところだと思う。受験や就職という競争はもちろん厳しく、それはそれで仕方ないことかも知れないけれど、一旦、出遅れたり正規のルートを外れてしまうと、何故か一人前の人間扱…

ソフトウェア開発を俯瞰する読書「ソフトウェア開発はなぜ難しいのか」

フレデリック・ブルックスの名著「人月の神話」を題材に、ソフトウェア特有の規模の問題、あるいはその複雑性が、人間世界と実世界、そしてコンピュータ世界という3つの世界で密接に絡み合っている実情が説明されている。そんな本質的な部分を見せつけられる…