非.NETな開発者がASP.NETで開発する時に読む本「ASP.NET MVC実践プログラミング」

.NETの開発環境やC#のようなプログラミング言語は知っているものの、ASP.NETだけ手を出さずにいた。理由は簡単で、JavaでWebアプリを作るのに比べたら.NET独特の考え方が多いような気がするからだ。もちろん、.NETな世界に慣れ親しんだ人なら便利に使える仕組みなのだろうけど、Javaと類似の考え方を適用できず、新たな学習コストが発生するとなるとなかなか手を出せないように思う(よね?)。

そんな逃げまわってきたASP.NETだけど、何の因果か「ASP.NETで小規模なアプリ開発」を命ぜられたことがある。動作環境が指定されているのなら仕方ない。この時ばかりは諦めてASP.NETの入門書を買い求め、HelloWorldから作り始めたけど、何度も「Javaならxxx機能を使って簡単に作れるのに」と思ったものだ。

ところが、よくよく調べてみると、そんな「ASP.NETに不慣れな開発者」向けに、ASP.NET MVCというフレームワークが用意されており、これを使えばJavaと類似の考え方で開発できることが分かった。下記のサイトにその入門記事が載っているけれど、Javaなど他の環境でWebアプリケーションを作った経験が有れば、たぶんすんなりと理解できる内容だと思う。

こんな有り難いフレームワークを放っておくのは勿体無いというわけで、書籍も買い求めて勉強を続けながら、同時並行で開発作業を行った。もちろんJavaと.NETでは細かな差異がいろいろ有るとは言え、開発作業自体は当初に危惧していたほど大変ではなく、無事に開発を終えることが出来た。ASP.NET MVCの狙いが、非.NET開発者向けということであれば、その目的は充分に達せられていると思う。

世の中で、.NETなんか知らないJava開発者がASP.NETで開発する場面が一体どのくらいあるのか見当もつかないけれど、大丈夫、そんな時でもMVCが強力な味方になってくれます。

もう1つに、ASP.NETにはとかく固有の概念が多い。Windowsアプリケーション・ライクなイベントドリブン・モデルを始め、ポストバックやビューステート、サーバ・コントロールなどの概念は、恐らく非.NET分野の開発者からすれば、一種独特のものに感じるはずだ。
 もちろん、後者については、メリットとも背中合わせであり、一概にデメリットとだけいい切ることはできないが、Webの世界ではよりメジャーなMVC(Model−View−Controller)スタイルでの開発を.NETの世界でも行いたいという要望は、これまでにも多く寄せられていた。

第1回 ASP.NET MVCフレームワーク 基本のキ (1/5):連載:ASP.NET MVC入門 - @IT

ASP.NET MVC実践プログラミング .NET Frameworkによる標準Web開発技法

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