PMP受験体験記〜受験編

厄介な監査の手続きも無事に完了し、試験勉強もほぼ終えて合格の目処がついたところで、実際の受験を申し込んだ。会場はプロメトリック中津(大阪)で、直近で都合の良い日を選び、時間帯は午前か午後を選択できたので午前(9時開始)を選択した。

試験当日は8時半に会場に入ったところ、受付は既に始まっており受験生が列を成していた。同じ会場へ、PMPとは別の試験を受けに来ている人が沢山いるらしい。身分証明書として持参したパスポートと受験番号を見せ、荷物をコインロッカーに預けたが、PMPの受験順はトップだったようで、待合室で待つ間もなく直ぐに名前を呼ばれた。試験室に入り、身体検査を受ける。たかがペーパー試験を受けるために、金属探知器によるチェックを受けるなんて人生初めての経験で、世界標準の受験方法もなかなか大変だと感じた。持ち物チェックは更に厳しく、ポケットの生地も全て裏返すように指示され、ハンカチの持ち込みは駄目と言われたのでコインロッカーまで戻って預ける羽目になった。本当に厳しいのだ。

そのまま試験ブースへ案内され、メモ用紙と鉛筆を渡される。画面操作に関する簡単なチュートリアルに続いて、PMPの試験が始まる。当然のことながら、初めて見る問題なので文章を読みつつアレコレと考えることになる。受験勉強では何度も見たことの有る問題ばかりを繰り返しやって来たので、新しい問題は少しだけ新鮮な感覚がしてしまう(変な話だけど)。

回答が怪しい問題はマークボタンを押下して印をつけておき、後で見直せるようにした。試験問題は特に難しくはなく、直球勝負の暗記問題と言うよりは応用力を考えさせるものが多くて、今さらだけどPMP試験とはこのような考え方が要求されるのかと納得する。問題文にて、一部の日本語(と漢字)は少々怪しいので、併記されている英語の文章を読んで意味を理解するようにした。

進捗状況(経過時間と回答数)を逐次メモ用紙へ記録しつつ、2時間半受けたところでトイレ休憩の為に試験室を一時退室する。試験室へ戻る際には、最初と同じ身体検査を再び受ける。厳重さは全く変わらないのだ。200問の問題は予定通り3時間半ほどで終了したので(1分1問ペースを目標にしていた)、残り時間はマーク付きの問題を幾つか見直して、規定の4時間にて試験を終えた。

ベストな回答とは言えないまでも、これ以上の回答は出来ないよなと思いつつ、採点ボタンを押下。アンケートに回答後、無事に"PASS"の表示を確認する。これにて長い学習が終わることになり、安堵のため息が出る。他の試験なら試験が終わったため息だけど、今回は試験どころが合格の結果も表示されているわけで、その意味ではため息の重さもやや異なる気がする。試験室の入り口にて合格結果のプリントをもらい、一連の受験は全て完了した。

翌々日、PMIのサイトにログインして、無事にPMPの証明書をPDFで取得する。本物の証明書は後日郵送で送付されてくるけれど、カラー印刷してしまえば殆ど同じものだ(エンボスの有無は異なるけど)。机の脇にプリントアウトした証明書を貼り付け、無事にPMPを取得したことに安堵するのであった。