「Jenkins実践入門」を読んだ

Jenkinsの入門書が出たので早速読んでみた。Hudsonの時代からビルド作業の自動化用として使っているけど、見よう見まねで設定したものを使い続けているのが実情で、もう少しJenkinsの流儀に習って一連の作業を改善したいと思ったのがきっかけだ。

内容は、Jekins導入の方法からジョブの作成、ユニットテストの実行、カバレッジの測定、結果の通知方法など基本的な説明が多く、なかなか参考になった。Jenkinsをばりばりに使いこなしているパワーユーザーから見たら物足りない内容かもしれないけど、具体的な利用形態が今ひとつ分からないとか、定番の活用方法を知りたいという開発者にはピッタリの書籍だと思う。

定形作業の自動化というものは意外に奥が深くて(?)、ある一つの作業を自動化できると分かると、他の作業も合わせて自動化できないかと考え始めるようになってくる。まずは簡単なビルド作業でも良いから1つのジョブを自動化させてみて、その恩恵を実感してみるのがJenkins活用のコツではないかと思う。

なお、Jenkinsには非常に沢山のプラグインが用意されており、これはこれで便利なはずだがあまりに数が多いので何が有用なのか分からなかったりする。書籍の中では「おすすめプラグイン」として幾つか有益なものが紹介されていた。個人的に一番ありがたかったのは、ジョブの設定を履歴として管理して、変更箇所を表示してくれる"JobConfigHistory Plugin"だ。これならジョブの設定変更時に自分でバックアップを取っておく必要もなく、安心して設定を変えられるようになった。プラグイン一つの効果は意外に大きいのだ。

This plugin saves a copy of the configuration file of a job (config.xml) for every changes made and of the system configuration (not activated by default). You can also see what changes have been made by which user if you configured a security policy.

JobConfigHistory Plugin - Jenkins - Jenkins Wiki

Jenkins実践入門 ?ビルド・テスト・デプロイを自動化する技術 (WEB+DB PRESS plus)

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