Slim3プロジェクトをJenkinsでビルドした

Slim3を利用して作っているAppEngineのプロジェクトを、Jenkinsのジョブでビルドさせてみた。開発環境は下記のとおり。

MacOS X 10.7.2 (Lion)
AppEngine 1.5.5
Slim3 1.0.13
Jenkins 1.440

手順は下記のとおり。

Jenkinsでビルドするにはant用のbuild.xmlが必要になるので、既存のEclipseプロジェクトからエクスポートして利用した。但し、既にslim3用にbuild.xmlが存在するので、別の名前(build4jenkins.xml)で保存しておく。
- http://www.myeclipseide.jp/blog/2009/12/eclipse-create-buildxml.html
このbuild4jenkins.xmlをAntのビルドファイルに指定して、Jenkinsでビルドする。
しかし、ビルドは失敗。内容を確認すると各metaクラスが存在しないとのこと。Eclipseでは自動的に生成されるxxxMeta.javaを、この環境では自分で作らないといけないわけだ。（言われてみればその通りだ）
aptについては下記が詳しい。
- Oracle Technology Network for Java Developers | Oracle Technology Network | Oracle
- http://ant.apache.org/manual/Tasks/apt.html
上記の情報を参考にして、aptタスクを呼び出すようにbuild4jenkins.xmlへ追記した。
- slim3-genのjarをクラスパスに含める。
- modelクラスをターゲットに、該当するxxxMetaクラスを生成させる。
- compileオプションはfalseにしておく。（まだビルドさせない）

<path id="foo.classpath">
    ...  
    <pathelement location="lib/slim3-gen-1.0.13.jar"/>
</path>
<target name="build-apt" depends="init">
    <apt debug="true" debuglevel="${debuglevel}" encoding="utf-8" destdir="war/WEB-INF/classes" factorypathref="foo.classpath" compile="false" target="${target}" srcdir="src/foo/model" preprocessdir="src">
        <classpath refid="foo.classpath"/>
    </apt>
</target>

この状態でJenkinsのジョブを実行させたところ、src/foo/meta/以下にJavaのソースファイルが生成された。後は通常のビルドを行えば良い。

なお、encoding="utf-8"はMac環境での文字化けを防ぐためのおまじないのつもりだが、Jeninsの「コンソール出力」では日本語が盛大に文字化けしてしまう。Jenkinsのジョブ「設定」→「ビルド」→「Antの呼び出し」→「Javaオプション」で"-Dfile.encoding=UTF-8"を指定してもダメだった。