CUDAの参考書

CUDAについては既に何度か取り上げているが、日本語書籍が出てきたので読んでみた。CUDAの原理や仕組みから始まり、GPU内部で行われる処理なども親切に解説されている。サンプルコードはもちろん、ライブラリやプロファイラについての概要説明もあるので、な…

戦略なき開発を憂う読書「日本の技術経営に異議あり」

技術経営といっても教科書的な内容ではなく、サブタイトルに出ているように「現場からの告発」がメインの話題だ。半導体や携帯電話など、日本のメーカーが競争力を失ってしまった分野を題材に、当事者から問題の状況やその原因などが詳しく説明されている。…

.NETにおけるスレッドプールの効果

More Effective C#を読んでいたら、「項目11 スレッドを作らずにスレッドプールを使え」の中に、自前でスレッドを生成する処理と、スレッドプールを使う処理との処理時間の比較が載っていた。一般論として、自分でスレッドをわざわざ作るよりもフレームワー…

本を買うならbk1

ネットで本を買う時には、bk1を使うことが多い。理由は単純で「安いから」だ。書籍や雑誌は再販商品なので、どこの本屋で買っても同じ値段だ。最近では店独自のポイントが付いたり、再版切れの本が安売りされていたりするけど、店の場所や本の対象が限定され…

スパゲッティコードと闘う本「レガシーコード改善ガイド」

最近は派生開発とか保守開発がメインの仕事になってしまい、新規開発をやった経験が無いという若い開発者も珍しくないようだ。経験を積めないという点で気の毒なことだと思うが、それと同時に、これらの開発に対処するための確固たる方法論が無い点も由々し…

技術志向の読書「ASCII.technologies」

最近、ASCII.technologiesの記事が面白い。昔のUNIX Magazineも悪くはなかったけれど、リニューアルしたことでコンテンツの対象範囲がぐっと広がったように思う。2009年12月号ではこんな解説記事が載っていた。 GPGPUによる並列処理 CUDAの仕組みはもちろん…

欠陥を作らないための読書「ソフトウェアの欠陥予防」

「バグの無いソフトを作るためには、そもそもバグを発生させなければ良い」というのはid:rabbit2goの名言だけど、モグラ叩きの如くバグを潰していくだけの開発では、一向に品質は向上しない。そもそも、障害が発生するのは開発プロセスやエンジニアリングに…

品質を考える読書〜「技術にも品質がある」

モノ作りの品質というと、どうしても製造現場にフォーカスしたもの(品質管理)が多いけど、この本は開発現場での品質(品質工学)を取り上げている。品質工学を毛嫌いする人は少なくなく、知名度や普及度は今ひとつのような感じがする。でも、この本に難し…

コーディング規約を考える前に

開発プロジェクトのコーディング規約をどうすべきか相談を受けることがある。コーディング規約なんて探せばいろいろ出回っているし、自分たちでゼロから作っても良いとは思うけど、この数年はいつも下記のように答えることにしている。 「Code Completeを読…

自己啓発の必要性

小俣光之氏の本を読んでいたら下記の文章に出くわして、少々ドキッとする。思わず知り合いの顔を思い浮かべてしまいました。悪気は無いです。(たぶん) 開発現場に長年固定されたり、あるいは方々の現場に飛ばされたりしながら、目の前の仕事をこなすことだ…

ヒマな日の読書〜クラウド化する世界

クラウドという言葉に惹かれて読み始めたけれど、内容的には昨今流行のクラウドコンピューティングだけではなく、インターネット上で提供されるサービス全般に関する内容だった。話はコンピュータではなく、電力会社のサービスがどのようにして始まったかと…

寒い日の読書〜Web 2.0ストラテジー

バズワードとしての旬は過ぎたのかも知れないけれど、遅ればせながらWeb 2.0の勉強用として「Web 2.0ストラテジー」を読む。FlickrやFacebookのようなWeb 2.0の代表例として従来のWeb 1.0型ビジネスモデルとの比較を行い、Flickrの画像タグを例にユーザ自身…

暑い日の読書〜形式手法の技術講座

形式手法(モデル検査)の勉強用として購入。SPINやLTSAについては基礎知識を持っていたけれど、VDM++については全く初めてなので紹介されている例を興味深く読んだ。識別子に日本語が使えるのでソースコードに少々違和感を感じたりするが、「そもそもVDMを…

本日のお買い上げ〜はじめての課長の教科書

NED-WLTで著名な酒井穣氏の本。著者の豊富な経験に基づいた実践的なアドバイスには同意できる点が多く、特に目新しいノウハウが有るわけでもないのに「やっぱり、そうだよね」と頷いてしまう内容が多い。初めて課長になる人向けに書かれた本だが、管理職だけ…

大人の見識

暇つぶしにパラパラとAERAをめくる。長いこと惰性で読み続けているけれど、昔はもう少し硬派な記事が載っていたように思う。これも時代の流れなのか、当たり障りのない(つまり退屈な)記事が多い。韓国の某芸能人のインタビュー記事が載っていたけれど、こ…

本日のお買い上げ〜詳解 Objective-C 2.0

Objective-C 2.0に対応した荻原剛志さんの本が出たので購入。Cocoaは片手間にやっているのでなかなか進歩しないけれど、最新情報だけは抑えておきたい。フレームワークの比較という意味で、色々知っていると勉強になる。私見だが、例えばCocoa Bindingsによ…

本日のお買い上げ〜「17歳—2001-2006」

久しぶりに出版された橋口譲二さんの写真集。大判のページをめくりながら、今時の17歳もいろいろだなぁと感心する。自分の17歳なんて遙か昔のことだけど、ちょっぴりライバル心を持ちつつ感慨にふける。将来の進路や友人関係に悩みを持つ姿は今も昔もあまり…

本日のお買い上げ〜Googleを支える技術

Googleを支える技術 ?巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)作者: 西田圭介出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2008/03/28メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 47人 クリック: 1,166回この商品を含むブログ (374件) を見るGoogleの会社…

本日のお買い上げ〜日本のソフトウェア産業がいつまでもダメな理由

日本のソフトウェア産業がいつまでもダメな理由作者: 久手堅憲之出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2008/03/28メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 105回この商品を含むブログ (32件) を見る日本のソフトウェア産業の問題を指摘する本。…

本日のお買い上げ

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)作者: 中島聡出版社/メーカー: アスキー発売日: 2008/03/10メディア: 新書購入: 12人 クリック: 531回この商品を含むブログ (270件) を見るLife is beautifulでお馴染みの中島さんの本。iPho…

本日のお買い上げ

組込みプレス Vol.10作者: 組込みプレス編集部出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2008/02/22メディア: 大型本 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る特集記事に「形式手法」が取り上げられていたので購入。モデル検査の適用例が紹介されていたけ…

本日のお買い上げ

ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く!作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/03/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 29人 クリック: 4,720回この商品を含むブログ (422件) を見るこれから読む。