2008-01-01から1年間の記事一覧

MercurialをNetBeansで使う

今までCVS, VSS, Subversionは使ったことがあるけれど、最近の流行は分散構成管理らしいので手始めにMercurialを使ってみた。詳しい使い方は下記のサイトに載っているが、今回は手っ取り早くNetBeansのGUIから試してみる。 Mercurialではじめる分散構成管理…

オブジェクトをつなぐもの

オブジェクトだけでオブジェクト指向の開発は成り立たない。通常のソフトウェアの場合、いくつものオブジェクトが生成されることだろう。自己完結できないオブジェクトを扱う以上、これらのオブジェクトをどのように結び付けるか、という考え方が必要になる…

pbwikiを使ってみる

Wikiを情報管理に使う話や、Google SitesをWikiとして使う話は以前に書いた。現状のWikiにはイロイロ不満があるので、今度はpbwikiを試してみた。 Google Docsやら、日本のポータルサイトが提供しているWikiやらいろいろ試してみたのですが、結局のところPBw…

量を求める開発に終止符を

ソフトウェア開発現場の七不思議の7回目。 > 7. バグをたくさん出すほど残業代が増え、会社への貢献度が高いと評価される。 日本の会社の場合、とにかく長時間働くことに意義があるので、体力に自信のある人向きの環境と言える。頭を酷使しなくても、雑談を…

誰も知らないソフトウェア工学

ソフトウェア開発現場の七不思議の6回目。 > 6. ソフトウェア工学(情報処理)の基本知識の無い人が開発している。 韓国や台湾では、理工系の修士号を持つ開発者が当たり前だが、日本では理工系どころか学校で全く別のことを学んできた人が会社ではソフトウ…

求ム、安売り開発

ソフトウェア開発現場の七不思議の5回目。 > 5. 開発単価だけで社外の発注先が決まる。 いくら安いコストで開発が始まっても、最後までその通りに進む保証は無い。見積もりが甘くて追加費用が発生する場合があるし、出来上がってくるソフトウェアの品質が悪…

まずは日本語の作文から

ソフトウェア開発現場の七不思議の4回目。 > 4. 仕様書の解釈が読み手によって大きく異なる。 仕様書と言ってもいろいろあるが、ここでは日本語の文章で書かれた仕様書や設計資料についての話。文章で書く場合、とにかく記載方法が自由なので書く人によって…

理不尽な開発工程

ソフトウェア開発現場の七不思議の3回目。 > 3. 仕様が決まる前に納期が決まる。 顧客の要望だから、他社に対抗するために必要だから、トップの指示だから等々理由は様々だが、最終のリリース日程だけが先に決まっている開発プロジェクトがある。そんな得体…

バグを直したその後に

引き続き、ソフトウェア開発現場の七不思議について。 > 2. 同じバグを何度も繰り返し発生させている。 日々上がってくるソフトウェア開発の障害レポートを見ていると、「よくこんなバグが見つかったな」と感心するようなものがある反面、「似たような問題を…

その仕様書、ワカリマセン

昨日のエントリソフトウェア開発現場の七不思議の続き。 1. ソフトを作れない人が仕様書を書いている。 自分でソフトを作れる人が書く仕様書には、「記載すべき項目」が簡潔に書かれているし、「記載が不要な項目」は書かれていない。たぶん、自分がソフトを…

ソフトウェア開発現場の七不思議

挙げていくとキリがないので7つだけ。 ソフトを作れない人が仕様書を書いている。 同じバグを何度も繰り返し発生させている。 仕様が決まる前に納期が決まる。 仕様書の解釈が読み手によって大きく異なる。 開発単価だけで社外の発注先が決まる。 ソフトウェ…

今さらUML?

若手向けにUMLの社内研修が行われるというので、冷やかしを兼ねて見学した。内容自体はUMLの基本だけど、UMLは単なる記法の話だよね。モデリングそのものの考え方を理解していないのに書き方だけ習っても役に立たない気がするが、説明の人曰くUMLを通じてモ…

褒め言葉は3倍、責める言葉は1/3

メールでは、相手の姿が見えないので余計な事まで書いてしまうことが多い。直接会って話をする時には言えない事でもメールでは気軽に書けてしまうので、ついつい激しい調子になってしまいがちだ。特に相手に非がある時には、どうしても自分の怒りの矛先がメ…

アイデアは夜更けに生まれる

会社のパソコンや資料を自宅に持ち帰る事はないけれど、片付けなければならない問題や課題はいつも頭の中に残っている。そんなことをアレコレと考えつつ帰宅するのだが、ふとした拍子で思いがけないアイデアが思い浮かんだり、見逃していた事を思い出したり…

転職の誘惑

ヘッドハンティングという程のものではないけれど、知人より転職の誘いが来た。新しいプロジェクトを立ち上げるので手伝って欲しいとのこと。知人なので変な話ではないはずだけど、この手の話に騙されて「こんなはずじゃなかった」と泣く人を何人も見てきた…

良い会社の条件

ソフトウェア開発者の立場で、個人的に良いと思える会社の条件を幾つか挙げてみた。(題名は「会社」だけど、場合によっては「組織」「部署」に読み替えれば良い) 自由に何でも言える雰囲気があること 会社や部署によっては「上司の言う事は絶対」というと…

凡事徹底

最近聞いた良い言葉。ベイシアグループ会長土屋嘉雄氏の記事に載っていた。よく知らない会社だったけれど、チェーン店の名前を見て納得。なるほど、こんな会社だったのね。派手さはないけれど、堅実で良い社風のようだ。平凡な事を地道に継続していくことが…

飛行機のソフトウェア

日経エレクトロニクスの特集は「国産ジェット機が秘める効能」。エンジンや素材の話かと持ったら、半分以上はソフトウェア開発に関する話題だった。重工業などハードウェア系の会社では幹部の多くがハードウェア分野出身のため、ソフトウェアの重要性や必要…

暑い日の読書〜形式手法の技術講座

形式手法(モデル検査)の勉強用として購入。SPINやLTSAについては基礎知識を持っていたけれど、VDM++については全く初めてなので紹介されている例を興味深く読んだ。識別子に日本語が使えるのでソースコードに少々違和感を感じたりするが、「そもそもVDMを…

日本語と英語の接点

昨日の話の続き。ソフトの仕様を巡ってアメリカ人との打合せは続く。通訳を間にはさむと話がまどろっこしいので、自分の英語でさっさと話を進める。これならスイスイと話は進むし、通訳の人に遠慮せず何でも言えるのでかえって気が楽だったりする。もちろん…

アメリカ人と回転寿司へ

アメリカよりお客さんが来たので対応する。と言っても、以前にアメリカで一緒に仕事をした仲間なので、近況などを交えつつ和やかに話は進む。梅雨明け直後の暑い天気が続くので、爽やかに晴れたカリフォルニアから来た人には少々酷だが、これも一つの良い経…

会議へのノートPC持ち込み厳禁

会議へノートパソコンを持ち込むのが普通になったのはいつの頃からだろうか?昔は会議の席までパソコンを持ってくる人なんていなかったのに、プロジェクタで資料を見せた方が分かりやすいとか、その場で議事録を作ると便利等の理由により、ノートPCを持ち込…

ゆでガエルエンジニア

「ソフトウェア品質シンポジウム2008」の開催案内が出た。 最近、ソフトウェアの「品質」にかかわる事故・リコールを耳にすることが増えてきたと感じないでしょうか?今こそ“ソフトウェア品質に関する悩み”を解決するためのヒントやアイデアを共有し、強みに…

Ubuntuをインストール

急にLinux環境が必要になったので、仮想環境を利用してセットアップを行った。(WindowsXP/SP2) VMware Player 2.0.4を下記のサイトからダウンロードして、そのままインストール。 http://www.vmware.com/download/player/ ubuntu-ja-8.04-vmware-i386.zipを…

失われゆくノウハウ

「ノウハウとはどんなもの?」というエントリを読んで、改めてノウハウについて考えてみた。例えば、ソフトウェア開発という仕事の中で、自分の書いたソースコードがどんなバグを出し、その原因は何であり、どうすれば再発を防げるのか、と言ったことを昔か…

本日のお買い上げ〜はじめての課長の教科書

NED-WLTで著名な酒井穣氏の本。著者の豊富な経験に基づいた実践的なアドバイスには同意できる点が多く、特に目新しいノウハウが有るわけでもないのに「やっぱり、そうだよね」と頷いてしまう内容が多い。初めて課長になる人向けに書かれた本だが、管理職だけ…

大人の見識

暇つぶしにパラパラとAERAをめくる。長いこと惰性で読み続けているけれど、昔はもう少し硬派な記事が載っていたように思う。これも時代の流れなのか、当たり障りのない(つまり退屈な)記事が多い。韓国の某芸能人のインタビュー記事が載っていたけれど、こ…

くたばれ、TDD

TDDと言ってもテスト駆動開発(Test Driven Development)ではない。ここで言うTDDとは、トラブル駆動開発(Trouble Driven Development)である。プロジェクトに何かトラブルが発生すると、ここぞ自分の出番とばかりに最前面へ出てきて問題解決(らしきこと)を…

仕様検討会にて

仕様検討の打合せには経験者やリーダが集まることが多いが、実際にはその内容に詳しい担当者を呼んでこなければ分からない事も多いし、利害関係者双方の話を聞いてみないと決められない事もある。結果的に打合せには様々なメンバーが入り乱れることになるが…

昭和的価値観

今年も研修を終えた新入社員が配属されてきた。初々しい若手社員も早く仕事を覚えて一人前の技術者になって欲しい。あまり楽ではない部署ではあるけれど、会社やお客さん、そして世の中のために頑張って欲しいものだ。せっかくの機会なので、先輩技術者とし…