今さらUML?

若手向けにUMLの社内研修が行われるというので、冷やかしを兼ねて見学した。内容自体はUMLの基本だけど、UMLは単なる記法の話だよね。モデリングそのものの考え方を理解していないのに書き方だけ習っても役に立たない気がするが、説明の人曰くUMLを通じてモデリングを理解して欲しいとの事であった。一見理屈は通っているように聞こえるが、そんなものだろうか?なぜ、モデリングが必要か説明していたっけ?

講習終了後、若手にヒアリング。程度の差はあるものの学校の講義でUMLを習っている人が多かった。ソフトウェア開発の書籍では説明用の図面としてごく当たり前にUMLが載っているから、そもそもUMLを理解していなかったら本の内容が理解できないはずだ。今時、UMLを分からないと言っているエンジニア(特にベテラン)は、この10年くらいソフトウェア開発の本を読んでいないことになる。UMLの研修が必要なのは、新人ではなくてベテランの方では?

念のためインドから来ているブリッジエンジニア(インドの有名な理工系大学院修了)に聞いてみたら、やっぱりUMLは当たり前のように知っていた。新人も知っている、インドの開発者も知っている。Excelを使って独自のフローチャート(のようなもの)を描いてお茶を濁している社内のベテランだけが、UMLを知らない。あなた、大丈夫?昔の知識だけを頼りに、新しい技術を知らずに仕事を続けているの?ガラパゴスの道を歩んでいることに気がついている?