褒め言葉は3倍、責める言葉は1/3

メールでは、相手の姿が見えないので余計な事まで書いてしまうことが多い。直接会って話をする時には言えない事でもメールでは気軽に書けてしまうので、ついつい激しい調子になってしまいがちだ。特に相手に非がある時には、どうしても自分の怒りの矛先がメールに向かってしまうが、メールを送った後で後悔したり、予期せぬ相手の反応に自己嫌悪に陥ることもあったりする。

そんな苦い経験(?)を通じて学んだことは、クレームを付けるようなメールは一旦書いた後で機械的に2/3ほどをカットして送るということ。間違っても怒りにまかせて書いたメールを即座に送ってはいけない。どんなに怒っていても急いでいる場合でも、メールの送信を一旦保留にして頭を冷やす必要がある。それから、メールの文面を読み直して1/3の分量に削った内容を送ればよい。これだけで用は足りる。このルールを作ってから「送るべきではなかった」と悔やむようなことは少なくなった。簡単なことですね。文章に書き出した時点で自分の怒りは収まっていることが多いので、文章を半分以上削っても実は大した影響は無かったりする。

なお、その代わりと言っては何だが、相手を賞賛する時のメールにはあらゆる褒め言葉を並べて、3倍の分量になるように努力している。人を褒めることは、非難する以上に難しいことだが、やはりそこは上に立つ人間の役目というものだろう。褒める事で人間関係が円滑に進むのなら有り難い。結局は自分に跳ね返ってくることだし、これ以上にお手軽な方策は無いように思う。