仕様検討会にて

仕様検討の打合せには経験者やリーダが集まることが多いが、実際にはその内容に詳しい担当者を呼んでこなければ分からない事も多いし、利害関係者双方の話を聞いてみないと決められない事もある。結果的に打合せには様々なメンバーが入り乱れることになるが、参考になる発言をする参加者がいる一方で、こんな奴を会議に呼んだのは誰だ、と怒りたくなる参加者もいるわけで、結果的に「会議は踊る」ことになる。

  • 若手技術者:「やったことが無いので分かりません」
    • (私:「新しいものに挑戦するのが技術者だろう。前例が無いと作業できないのなら役所と同じ。20代でそんなに保守化してどうする」)
  • 協力会社の人:「仕様を決めて頂ければ開発致します」
    • (私:「その仕様を決める為に各案を検討しているのだ。受注慣れしすぎて思考停止状態なのか?自分から積極的な提案を出すことは出来ないのか?」)
  • ブリッジエンジニア:「それは簡単デス」とホワイトボードにソースコードを書き始める。
    • (私:「そんな実装レベルの議論をしているのではない。ソースコードを書いて実装できるのは分かっている。知りたいのは、その方針での開発難易度、処理能力、メンテナンス性、拡張性、他の方針との比較などソフトウェアエンジニアリングとしての評価なのだ」)
  • ベテラン:自分の担当部分以外は知らんぷり。意見を問われても「私には関係ありません」と平気で逃げる。
    • (私:「経験者としての職責を果たさぬ奴は、もう2度と会議に呼ばぬ。自分だけの世界に閉じ籠もっていろ」)
  • 部長:「とにかく納期通りに頼む」
    • (私:「ハイハイ、分かりました」)

会議への招集がかかったら、自分が期待されている役回りを認識して積極的に意見を述べましょう。いかなる提案でも歓迎するし、大小を問わず改善策は大いに希望するところなのだが、残念ながらそのような活発な議論が出来るメンバーというのは、かなり限られているのが実状だ。役に立たない参加者を呼ぶよりも、少数のメンバーだけで議論を進めた方が効率的なのかも知れない。(...というのが、朝から晩まで会議を続けた感想。やれやれ)