オブジェクトをつなぐもの

オブジェクトだけでオブジェクト指向の開発は成り立たない。通常のソフトウェアの場合、いくつものオブジェクトが生成されることだろう。自己完結できないオブジェクトを扱う以上、これらのオブジェクトをどのように結び付けるか、という考え方が必要になるはずだ。しかし、オブジェクト指向のテキストを読んでも、このような説明はあまり記載されていないし、設計技法の考慮も足りないように感じる。

例えば、各オブジェクトを互いに参照するような形で結びつけてしまったらオブジェクトの独立性が損なわれてしまうし、機能追加や変更時に芋づる式に影響が伝わってしまう(事実、そうなることが少なくない)。このような密結合を止めて、もっと緩やかな素結合を実現するために、例えばデザインパターンのObserverパターンが存在するはずだが、これだけで全てが解決するわけではないし、代替案がもっと他にも有って良いと思う。

そんな訳で「オブジェクト関係論」なる参考書を所望します。互いに独立するオブジェクト間の関係をどうやって効率的に実現するか、どなたか書いてくれませんか?