仕事

頑張って働くとはどういう意味なのか?

どういう訳か知らないけれど、日本の会社では「頑張って働く」という意味が「夜遅くまで残業して働く」ことと同じと思われているフシがあるように思う。作業時間にリニアに比例する仕事ならそのような関係が成り立つのかも知れないけれど、長い時間働けば当…

無知なリーダーがもたらす災厄

隣のチームの仕事ぶりを知ると、自チームで当たり前に出来ていることが全然出来ていなかったり、或いはその逆のケースも有ったりして興味深い。ペアプログラミングなんて言う言葉があるけれど、チームリーダは隣のリーダと一緒に働いて互いの働き方から学ぶ…

小さな発見の積み重ねが大切

日々の仕事や検索で得られた情報は、はてなブックマークに入れたり、ローカルのwikiに書きこんでおいて情報共有を図るようにしている。自分の役に立つのはもちろんのこと、似たような情報を探し求める人(同じチームで開発の仕事をしているのならメンバはそ…

時間に頼る働き方は半人前

最近、裁量労働制というポジションで働いている。いわゆる「給与は決まっていて、幾ら長い時間働いても残業代は(ほとんど)出ない」という位置付けだ。こんな話をすると、相手の反応は2つに分かれる。 裁量労働制で働くほどの専門的能力があるのか。それは…

解決策は必ず記録しておくこと

ソフトウェアのバグやコンパイルエラーなど、開発作業の進行をブロックする些細な問題はたくさん有って、その度にリファレンスやウェブを検索して解決策を求めるのだけど、そんな類の問題は、実は何度も繰り返し発生することが多い。個人で開発をしていると…

前提条件が違うから話が噛み合わない

情報を発信する側が置かれている状況は千差万別だから「ある情報は必ず正しい」と評価出来るでもないし、「この情報は正しくない」と断定する性質のものでもない。個々の状況に応じて適切な案、対策、考え方、やり方が有るのが普通であり、その背景事情を理…

それは大いなる勘違い

自分に与えられた仕事上の役割や役職が、あたかも自分の能力であるかの如く勘違いする人が時々いるので困ってしまう。 システム開発の上流工程を担当するようになった。 派遣社員や協力会社に指示を出すようになった。 開発担当からチームをまとめるリーダ役…

TracのWikiに日々の作業記録を書く

自分のパソコンには自分専用のTracを入れており、毎日の作業記録をWikiへ記載するようにようにしている。開発チームで使っているTracは情報共有用なのであまりプライベートな情報は載せられないけど、自分用のTracなら自分の仕事に特化した情報のみを書くこ…

必要なのは微妙な調整力

仕事の現場では、教科書では教えてくれない様々な状況が発生する。 送られてきた仕様書には書かれていない内容が多い。不明箇所を確認してみたら「開発者なのだから、その位は自分で考えて上手く作れるだろう」とのこと。それが普通かと思っていると、一方で…

開発現場の不満を取り除くのがリーダの仕事

ソフトウェア開発現場に種々の不満は尽きないけれど、そんな担当者の不平、不満、要望、要求を一つ一つ取り上げて対処し、決して無視しないのがリーダの大切な仕事ではないかと思う。担当者が快適に、しかも気分良く仕事を進められるからこそ、チームとして…

忘れるためのメモ

メモを取ると言うと「情報を忘れないようにするため」の行為と思いがちで、確かにそれはそうなのだけど、個人的には同時に「情報を忘れるため」の行為であるとも思っている。パソコンを仕事に使い、次から次へとメールが飛んで来る状況の中で仕事を進めてい…

忘れてはいけない仕事の心がけ

新しい年度に入って初々しい新人を見ていると、また一つ歳を取ってしまったかという諦念と共に、自分自身もフレッシュな気持ちを忘れずに仕事を続けていきたいという思いをさらに強くする。そんな時に思い返したことを並べてみた。 言い訳をしない経験を積む…

メールと情報共有の接点を考える

新しい年度が始まり組織や人の異動が行われて一番困るのは、開発情報が人のメールボックスと共に移ってしまうことだ。確かに、関わった開発案件について、当人が情報抱えているのは分かるのだけど、人や組織体制が変わっても開発は継続していかなければなら…

仕事の主導権を握るには?

上司や同僚からあれをやれ、これをやれ、あの件はどうなっている、進捗報告を知ろ、とやかましく言われている人は多いと思うけど、そうやって相手が主導権を握っている限り、仕事のペースは相手側に委ねられてしまうので、自分の方では気分良く仕事が出来な…

まずは箇条書きより始めよ

昔、ソフトウェア開発のベテランの方に質問したことがある。 「どうしたら優れた開発者になれるのでしょうか?」 予想していた回答は「この本を読め」とか「あれを学べ」と言ったものだったのだけど、実際の回答は全然違っていた。 「自分の作業を箇条書きで…

頑張るほどに問題の本質が見えなくなる

残業や休日出勤で仕事を片付けるのは悪くはないし、納期を守るプロ意識として結構なことだとは思うのだけど、そうやって力任せの解決をいつまでも続けていると、本来解決すべき問題の本質を見失っている気がしてならない。毎日残業して仕事を続けなければな…

開発現場の愚痴は減らないけれど...

ソフトウェア開発の現場では開発者の愚痴が少なくない。あいにく他の業界のことは良く分からないけれど、「業界別愚痴発生量ランキング」を測定したら、かなり上位に位置することだけは間違いないと思っている。ブログや掲示板に慣れている人の比率が高く情…

その仕事は無駄ではない

ソフトウェア開発における実務作業は様々なので、その中には必ずしも直接的に役立たない(ように見える)ものも有る。ソースコードを書いたり、障害を修正するような作業はアウトプットが明確だし、その成果が明快だけど、後付の資料を作ったり、開発支援の…

真似すれば及第点は取れる

あまり知られていないことかも知れないけれど、仕事として行う多くのことは大抵の場合「上手くやっている人のやり方」を真似ると上手くいく。自分の仕事を上手く進められなくて困ったとか、どうしてあの人は上手く出来るのだろうと疑問に思ったら、上手い人…

日本的な働き方

先日の朝日新聞に田中和彦氏のエッセイ記事が載っていた。朝早くに職場へ来てランチを手っ取り早く済ませつつ仕事を続け、夕方になるとさっさと帰ってしまうアメリカ人の働きぶりと、ランチタイムにのんびりする日本人を比較した考察だ。もちろん、どちらが…

同じことを何度も聞くのは失礼だ

学生時代の恩師に「同じことを何度も聞くのは失礼だ」と学んで以来、メモ帳は手放せないようになった。自分が聞いた質問に対する回答はもちろんのこと、何気ない会話の中で知り得た知識は確実に記録して、忘れないように(或いは忘れても良いように)してお…

作業はいつでも前倒し

納期が決まった仕事は多いけれど、締め切りの期日までのんびりと待って作業しているようでは一人前とは言えない気がする。締め切りは「要求側が求める最終期日」程度の意味と捉えて、自分の中では納期よりもずっと前に締め切りを設定しておき、少しでも早い…

成功のコツは素早い失敗にあり

よく「失敗は成功のもと」と言うけれど、この変化の激しい時代においてのんびり失敗しているようでは、成功のもとどころか致命傷になりかねないのではないだろうか?素早く失敗した方が、早く次のやり方にチャレンジ出来るし、失敗の経験をたくさん積んでい…

情報を定点観測する

別に自慢するほどのものでは無いけれど、日常的に行っている情報収集の方法をまとめてみた。もちろん、必要な情報をその都度検索して探し出すというのは一つの方法だが、同じ検索を何度も繰り返すのは面倒だ。ここでは「ある情報を継続的にウォッチしたい」…

パスワード管理は現代人の必須スキルだ

ある小さな会員サイトの運用を手伝っているのだけど、その中で最も多い問い合わせは「ログイン用パスワードを忘れた」というものだ。世間的な平均値を知らないので多いのか少ないのか判断出来ないけれど、自分のパスワードを忘れる人は世の中でこんなに多い…

ノウハウは誰のものか?

ソフトウェア開発の業務で知り得たノウハウはTrac等に記載して、出来るだけグループ内で共有するようにしている。有益な情報は出来るだけ皆で利用して、ソフトウェア開発での効率や品質の改善に繋げたい、というのがその理由だ。このブログにもその一部を書…

受け身体質は損をする

開発の現場にいるとだんだんと知恵が付いてくるもので、自分に降りかかってきそうな火の粉に対する予知能力が少しずつ発達したりする。会社への不信感とか、プロジェクトリーダへの恨みとか、理由はいろいろだろうけど、自分からの積極的な関与を行わないこ…

動画を使ってソフトの操作方法を説明する

ソフトの操作方法をプロジェクタに画面を映して説明を行った。その場でソフトの操作を行っても良いのだけど、説明を行いつつパソコンで操作を行うのは結構面倒だし、発表中は焦ってしまってスムーズに操作出来るとは限らない。そこで、操作手順を動画として…

自分の作業実績をチケットで見える化する

四半期が終わったので、自分のPCで運用しているtracのマイルストーンをクローズした。日々、細々とした仕事をやっていると、後でふり返った時に例えば「3年前は一体何をしていたのだっけ?」と思い出せないことが有ったので、自分の作業を簡潔にまとめる意味…

重要な情報はメールの中に埋もれる

仕事をしながら、ふと気がついた。あの回答待ちの件はどうなっているのだろう?情報共有用の掲示板にはアップデートが何も載っていないようだ。担当者を捉まえて状況を聞いてみた。 「回答をメールで受け取っています。後で転送します」 チーム外部から問い…