自分にとって耳の痛いことを指摘してくれる人の存在は大切

若い頃は自分の仕事に対してアレをやれ、コレを直せ、ソレは違うと結構口やかましく言われたように思うし、指摘をしてくれる人も多かったように思うのだが、ふと気がついてみると、そんな人は周囲で減ってしまった。もちろん、自分が他のメンバを率いる立場になったのだから、逆にアレコレということが多いものの、自分自身の軌道修正が出来るのは自分の判断のみというのは、実はなかなか怖い状況だと思う。

考えてみれば、会社で(給料をもらいながら)指導を受けられるというのはなかなか贅沢なことであって、個人の立場で社外に出てみれば分かるように、アナタの◯×は良くない、なんて親切に言ってくれる人なんか皆無なのだ。だから上司や先輩からの指導を受けるという恵まれた立場を充分に活用して、得られるものは徹底的に吸収し、反面教師として活かすべき点があればそれなりに利用しつつ、経験を積み重ねるのは賢い選択だと思う。

自分はまだまだそんな立場ではない、と思っていても、年齢を重ねると実はそんな状況は意外に直ぐにやって来てしまう(よね?)。耳の痛いことをわざわざ言ってくれる知人は多くないし、損得勘定抜きで腹を割って話を出来る同僚もだんだん減ってしまう。相手の失点を密かに待つ人が増えるという世知辛い世の中において、持つべきは友人だと思う。当たり障りない話をする程度なら少々物足りない。相手の為になるアドバイスをしつつも、その見返りに自分にとって役立つ助言をもらえる人の存在は貴重だと思っている。