技術士試験体験記〜面接試験編

技術士第二次試験(情報工学)の面接試験(2007年12月)は、指定の午後2時半に始まり45分間みっちり続いた*1。試験官は3名で、一人が質問役として次々と質問を出し、他の二人が時々質問を挟む程度だった。主なやり取りは下記の通り。

  • まずは10分ほどで業務経歴を説明し、その後で質疑応答が行われた。
  • 全て経験論文に関する質問ばかりだった。関連技術や背景知識など、論文内容から外れた事柄に関する質問もたくさん出た。
  • 筆記試験に関する質問は一切出なかった。
  • 質問すべき項目のマニュアル本があるようで、業務には直接関係しないような質問も出た。
  • 面接の雰囲気は終始和やかで、意地悪な問いかけは殆ど無かった。
  • 挑発的な質問はうまくかわす必要有り。
  • 回答が適切でないと、フォロー役の面接官が助け船を出してくれる。

面接官の様子を見ていると、事前に経験論文を読んではいないようで、その場で業務経歴と経験論文を読み比べながら、質問事項を考えている感じだった。私の場合、雑多な経歴のウケが良かったようで、経歴書だけでもかなりのやり取りが有った。この辺りは、開発一筋の経歴を持つ人より面白い奴だと思われたのかも知れない。

経験論文を題材に、そこから発展させた内容の質問が多く、仮に論文を他の人に代筆してもらっても直ぐにバレるだろうと思った。面接試験と言うよりは、コミュニケーション能力を試されているようで、全く初対面の人に自分という技術者を売り込むセールスをしているようにも感じた。試験だからと言って身構えるのではなく、試験官との意見交換を楽しむくらいの気持ちで望むのが良いと思う。

コンサルタントが約束の時間に遅れるとはどういうことですか」──。技術士二次試験の口頭試験の会場に入って,最初に聞いた試験官の言葉であった。この時点ですでに,私は不合格への道を歩んでいたのだと思う。合格率が90%の試験の10%に向かう道を。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NIP/FUGOKAKU/20020724/1/

*1:面接試験もいろいろ受けたけれど、45分も続く面接試験は初めてだった。率直に言ってかなり長いです。