技術者はもっと手を抜く方法を考えるべきではないか?
技術者はどちらかと言うと生真面目な人が多くて、例えば営業の人のように「口だけ上手いので話をするときに気をつけねば」と思う人は少ない。営業の人が絡むとややこしい話も、技術者同士で話をするとうまくまとまることも多い。多分、技術者は嘘をつかない(つけない)のが取り柄なのだと思う。
そんな真面目な性格が影響するのか、技術者はつまらない作業でも一人で片付けてしまうことが珍しくない。もちろん、開発の現場で定型化出来ない仕事も多いし、これはこれで立派な仕事の一つだから悪くはないのだけど、少しだけ考えてみればもっと効率的な方法が有るはずだ。
- Excelファイルで障害管理を行うので、他の人は情報の更新ができず作業が止まってしまう。
- 毎回手作業でテストを繰り返している。
- 延々とメールを書き連ねている。
- 電話一本かけるとか、先方に出向いて直接話しをする方が手っ取り早い。
- 開発毎にいつも新規の仕様書やソースコードから作り始めている。
- 既存の仕様書をテンプレート化したり、ソースコードをライブラリ化しておけば、実質的な作業量は減らせる。
- 顧客の要望やその解釈を巡って延々と議論する。
- 勝手な想像を巡らせるのは時間の無駄。さっさと先方に聞いてみれば片付くこと。
「手を抜く」と言うとどうしてもネガティブなイメージが付いて回るせいか否定的に捉えられがちだけど、効率化することによって確保したリソースを他の本質的な作業に振り向けることが出来るのだから、誰も困ることなんかないし開発の現場では嬉しいことが多いはずだ。
「誰にも言われないから」とか「そんな命令は受けていない」と言い訳をしているようでは自分のスキルは上がらない。自分自身のバージョンアップを図るために自ら考えて実行する姿勢が不可欠だと思う。そんな訳で、周囲の開発者には「もっと賢く手を抜く方法を考えよ」と激を飛ばしている。
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