技術士試験体験記〜セミナー編(2)

技術士第二次試験(情報工学)の試験対策として、下記の有料セミナーに申し込んだ。

  • 1日の講義x3回、論文の通信添削x3回(2007年3月〜7月)

午前中に全部門共通の講義、午後は部門別に分かれて講義という2部構成だった。午前中は講義は、川崎氏のような熱意溢れる講義を期待していたのだけど、少々期待外れ。事前に関連書籍を読んでいたので、そんなこと言われなくても分かっているよと思える内容が多く、当時の受講メモを読み返してみると「時間の無駄」と書かれていた。同様の感想を抱く人は多いらしく、案の定、回を重ねる毎に出席者は減っていった。

午後の講義は、情報工学技術士の方が勉強すべき内容を教えてくれたり、論文の内容について改善ポイントを教えてくれたり、役立つ内容であった。指導の経験が豊富な方だったので、勉強すべき方向性を示してくれたのは大きいと思う。また、同じように情報工学部門を受験する人とも知り合いになれたので良い機会だった。受験生の立場で話をしてみると、各自それぞれに受験勉強の課題や悩みを抱えていることが分かり、以後メールで互いに情報交換をしてモチベーション維持を図るようにした

論文添削も午後の講師の方が担当してくれたが、私の場合、あまり直す箇所がなかったのか、記載方法の手直しを受けただけで終わってしまった。他の人も同じようなものかと聞いてみたら、「論文が真っ赤になるほど添削された」とか「何度も書き直しをさせられた」という人が少なくなかった。この辺は、論文の内容以上に個人差が激しいようだ。

結論として、セミナーの内容や講師との相性もあるので一概に善し悪しを断定することは出来ないけれど、うまく講義を選択すれば、それなりに得られるものが有るのではないかと思う。受講経験者に直接話を聞いたりテキストを見せてもらえば、どんな内容なのか良く分かることだろう。