PMI日本フォーラム2017に参加した

2017/7/8-9は、PMI日本フォーラム2017へ行ってきた。初めて参加するイベントだったので、事前に講演プログラムを見てもなかなか分からず、結局、聴講する講演を各分野から選択して全体的な傾向を掴むようにした。発表資料は、もちろん後日ほとんど全てが参加者には公開されたけど、(この手の講演の常として)資料を読んだだけではあまり理解できないことが多い。週末の2日間に話を聞き続けるのは大変だったけど、それ以上に値打ちのあるイベントだった。

講演全般の所感として、次の点が印象に残った。

  • PM界の大御所や会社社長、研究会の成果発表など、プロジェクトマネジメントに関わる内容が幅広く網羅されていた。私のように様々な分野の講演をはしごする人もいれば、一つの会場に留まり特定の分野の内容をとことん聞き続けるという人も少なくなかったようだ。
  • PMBOKガイド第6版は、2017年9月に発刊される。世界各国の人が1箇所に集まり、翻訳の集中的な討議を行ってきた成果として、日本語版も同時に出るとのこと。これは素晴らしい。PMPの試験は2018年早々から更新されるようなので、それに間に合わせる必要も有ったのだろう。
  • PMBOKは古くて硬いもの、と認識はもはや時代遅れ。アジャイル的な文言、考え方が次々と出て来ているし、その方針に沿った資料も数多く発刊されているという事実を初めて知った。PMBOKガイドを読んで満足しているとしたら、それは少々まずい兆候かも知れない。
  • プロジェクトというよりは、プロジェクトの上位であるプログラムやポートフォリオを含めた、ビジネス的な視点での話には、これ程までにマネジメントの対象が広がっているのかと唸ってしまった。もはやプロジェクト云々のレベルではなく、経営に近いレベルの話だと思う。
  • リスク管理に関心が有ったので、関連するセッションを幾つか聴講し、この中では「A-4 プロジェクトリスク評価、機械学習を適用して成否の予測」が興味深かった。プロジェクト初期のデータを元に、その成否を予測させるという仕組みと実際の結果が紹介されており、予測の精度はともかく、こんな指標が参考レベルでも良いから欲しいと願うPMは多いのではないだろうか。

ところで今回はPMI会員として、PMP資格のPDU獲得という目的も兼ねて受講した。お前は一体いつPMPを取ったのか?という質問への回答は、次回のエントリで紹介したい。

プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第5版 (A Guide to the Project Management Body of Knowledge)

プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第5版 (A Guide to the Project Management Body of Knowledge)


開催結果レポート(2017/11/06追記)