残念な仕事の進め方

組織の中で仕事を進めていると、互いに作業を頼んだり頼まれたりするわけで、多くの人はその通りに確実に片付けてくれるのものの、中には呆れるような仕事のやり方をする人もいたりする。その一例。

  • 自分が終電で帰宅するような時刻になってようやく仕上がった資料を送付して、「期日には間に合った」と豪語する。
  • 人から頼まれた仕事をいつまでも放っておき、「そのうち依頼元の人も忘れるでしょう」とニヤニヤする。
  • 忙しくて出来ません、他の仕事で手一杯です、時間がありませんと、他人からの依頼は徹底的に拒否するのに、自分からは平気で依頼を出してくる。

いずれも相手のことなんか考えていない余りに身勝手な理屈だと思う。元々そんな仕事をする性格なのか、あるいはそのような仕事の進め方をしている組織に入ってしまったのか知らないけれど、そんな人を相手にする度に残念な気持ちにさせられてしまう。作業の結果を返すのなら定時時間内が1つの目処になるはずだし、優先度が低くてもある程度の期間内に返事をするのが責任のはずだし、自分が依頼を出すのと同じ程度には他からの依頼を受けるのが筋というものだろう。

共に働く人からの評判を落とすような仕事ぶりは、自殺行為に等しい。信頼感に欠ける人へわざわざ仕事を依頼する必要性は無いし、それだったら誰か他の人に依頼した方がずっと確実なのだ。仕事の結果で自分自信が周囲から評価されているという事実を、改めて知るべきだとも思う。また、会社という所は言ってみれば一つの文化だから、リーダや周囲の人の様子を見て自分も真似している可能性もある。もしそうだとしたら、いい加減な仕事のやり方しか学べない環境にいるのは気の毒とも思えるし、そもそもそんな人たちから構成される組織がいつまでも存続できるとは到底思えない。

誰にも文句を言われないから、誰も困らないから、最低限の基準は満たしているからといった態度で仕事を進めるのは、仕事への姿勢として大きな問題があると思う。今の時代、いつまでも同じ組織で同じメンバで同じように働き続けられるとは限らない。転職せざるを得ない状況になったり、組織を異動して仕事のやり方がガラリと変わることもある。自分が組織を取りまとめる役割になった時、メンバがそんな仕事の進め方をして困るのは自分の方なのだ。習慣というものはなかなか変えられないものだから、必要になった時に態度を改めれば良いという考えは甘い。仕事への取り組み方として、常に真摯である必要があると思う。



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