メールの履歴をRedmineのフォーラムに載せる

ソフトウェア開発の現場では、様々な仕様変更の依頼が頻繁に届く。曰く、お客さんからの要望が変わった、他チームで担当していた部分とのインターフェースが変更になった、割り込み作業の指示が入った等々。そんな変更管理は全てRedmineのチケットに放り込んでいるので作業漏れというものは発生しないのだけど、作業を進めていく中で「そもそもこの要求はいつ何処から来たのだっけ?」と要求元が分からなくなってしまうことがある。

そこでRedmineのフォーラムに該当メールを貼り付けておき、チケットの「要求元」の説明として、そのメールへのリンク(message#1234等)を記載するようにしている。これならいつ、誰からの要求でチケットが発行されているのか一目瞭然だし、要求元に情報を確認したい場合でも簡単に分かる。もちろん、対応作業が終わってチケットをクローズした場合も、その旨をメールで連絡して、同様にフォーラムへ転載しておく。

こんなやり方を取ると一連の情報の流れが可視化できるし、Redmineの強力なリンク機能によりトレーサビリティも確保できることになる。情報を孤立させず何処かに紐付けておくこと(後になって辿れること)が、管理のコツではないかと思う。

  • 入力:対応依頼メール→フォーラム転載(メッセージ番号)
  • 実作業:チケット(チケット番号、チェンジセット番号)
  • 出力:対応完了メール→フォーラム転載(メッセージ番号)

ちなみにwikiしか無いTracとは異なり、フォーラムなど複数の方法が用意されているRedmineでは、その使い分けが必要になるが、今のところこんな形で役割分担している。

  • Wiki: 継続的に更新が続くもの(仕様等)
  • フォーラム:一つの情報として完結しており継続的な更新が不要なもの(メール等)

事前にある程度ルールを決めておかないと、メールをwikiに書きこむケースが有ったりして混乱してしまうことがある。自由度が高いシステムは便利だけど、その分、運用ルールをしっかり整えておく必要があると思う。



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