工程管理も季節変動を考慮する必要があるかも知れない

寒い気候が続くせいか、周囲では体調を崩して休む人が多い。休む人がいるということは、予定していた作業がそれだけ遅れるということを意味する。もちろん、体調が復帰して出社するようになってから残業で挽回するとか、他の人が肩代わりして進める等の対策は考えられるけど、余裕の無い工程でやっている以上、どうしてもリカバリ出来ないところが出て来てしまうし、そもそも技術的に他の人では手に負えない範囲だって有る。デッドライン直前に体調を崩したメンバがいるため、必要な作業が完成できず、困った状況に陥った経験を持つ人は少なくないだろう。

そんな状況を客観的に見ていると、冬の期間はリソースの変動量が意外に激しくて、工程管理に意外に苦労することが多い気がする。夏の期間も休みをとる人が多く、全体としてのリソース量は他のシーズンより減るものの、その割に工程に影響を及ぼすことが少ないのは、計画的に休みをとる人が多いからだろう。休むことが予め分かっているのなら、それなりの対策や準備が事前に可能だから、他への影響はかなり少なくて済む。これに比べると、何の準備も予告も無い休みというものは、作業の遅延以上に精神的なインパクトが大きいように思う。

とは言え、季節的なものだから全く予期できぬ状況というわけでも無く、過去の同時期の状況を調べておけば、その対策は(ある程度は)可能なはずだ。

  • 冬の間は、体調不良で休む人がある程度出るという前提の元に工程を組んでおく。
  • 特に重要な納期については、万が一のことを考慮して前倒しで対応しておく。
  • ある人が休んだ場合、代わりに作業できる人を予めアサインしておく。

さらに、役職が上がるほど周囲への影響も大きくなってしまうので、リーダレベルではこんな対策も必要だろう。

  • 自分が数日休んでもチーム全体の作業が滞らないように、作業指示を予め出しておく。
  • 自分の代わりにチームを回せるナンバー2(右腕となるべき存在)を育てておく。
  • 危機管理の一環として、誰かが急に休んだ時の作業形態を事前に練っておく。

そんなわけで風邪をひいて体調を崩している方々、早く元気になって下さい。みんな待っています。



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