情報ガラパゴス

昔は新聞や雑誌をのんびり読んでいれば事足りたけれど、今はインターネット経由で毎日膨大な情報が出回るので、遅れずに追従していく必要がある。必然的に毎日の重要な作業の一つは、各ニュースサイトを見て回ったり、RSS readerでブログの記事を読むことだ。そんな仕入れたニュースをネタに開発者と話をするのだが、中には恐ろしく何も知らない人が少なくない。

  • ニュースサイトに載っていた新製品情報を知らない。
  • ブログに載っていた新技術を知らない。
  • 雑誌に載っていた特集記事を知らない。

別に知っていれば良いというものでもないし、知っている量が多いから偉いとか言うつもりは無いけれど、「その程度」の情報すら仕入れていない人のスキルなんてたかが知れているように感じてしまう。実際、ソフトウェア開発の作業において前向きな仕事を出来る人は、毎日継続して勉強しているし、ニュースの類も欠かさずチェックしているようだ。新しい情報を取り込むことで自分のスキルアップにも役立つことが分かっているのだろう。

皮肉なことだけど、インターネットという情報のチャンネルを上手く利用できている人と、その情報の波に押し流されている人の差異は広がる一方である気がする。情報を知っている人はさらにその奥深いところを理解しようと努め、逆に何も知らない人はニュースを読んでも理解できないから、ニュースを追うことをさらに嫌ってしまうというスパイラルに落ち込んでいるようだ。