JAWS-UGの勉強会に参加してきた

昨日(11/5)はJapan AWS User Group (JAWS-UG) の勉強会に参加してきた。Amazon Web Services(AWS)はサーバのEC2やストレージのS3など、ごく基本的なものしか使っていないけれど、Amazonは他にも多種多様なクラウドサービスを提供している。その辺りの最新情報やユーザの利用動向を知るのが目的だ。

AWS初心者向けのセッションから本格的な使いこなしのコツに至るまで内容は豊富で、楽しめる講演が多かった。ここでは個人的に特に興味深いと感じた講演を紹介したい。

AWSの最新情報(玉川憲氏、AWSエバンジェリスト

  • 前回の勉強会(6/18)から計39の新サービスを発表した。それらを一通り紹介する。
  • AWSにもれなく付いてくるのはセキュリティ。既に米国の20省庁が利用している。(AWS GovCloud)
  • 顧客の声を直ぐに反映させる開発、サポート体制を取っている。

新サービス開始時にはAmazonからメールが届くし、玉川氏のブログも日々チェックしているので、紹介される内容は一通り知っていたけれど、一連のサービスをまとめて紹介されると、その分量に圧倒される思いがした。短期間のうちに、これだけ多くの新機能をリリースできるというAmazonの開発体制は、実はかなり凄いものであると改めて実感する。世界各地の拠点で同時並行で開発が進められているのだろうけど、それにしても日本の企業では考えられないスピード感だと思う。

よく日本の会社が「クラウドサーバ」と称して同様のサービス展開を提供しているけれど、話を聞いてみると「申し込んでから3日後から利用可能」とか、AWSでは利用できる多彩な機能(メール送信やストレージ等)が皆無だったりして、単なるレンタルサーバの域を出ていないことが少なくない。クラウドサーバは、使いたい時に直ぐ利用できるサービスをどれだけ数多く提供できているか、という点が重要な評価ポイントの一つだ。今すぐに必要なサービスをオンデマンドで提供できないのなら、それはクラウドの意味を成していないと思う。

AWSはそんな国内ベンダのサービスを一蹴するような圧倒的な分量とスピード感を兼ね備えている。世界標準のサービスレベルに対抗していく国内の会社はかなり大変だろうと思うし、また逆にサービス利用者側の立場から言えば、インフラの高速道路を上手く活用することが、廉価で低コストなサービス運営のための秘訣なのだろうと思った。ユーザのコミュニティ(JAWS-UG(AWS Users Group – Japan))を上手く巻き込んで発展を続けていくAWSの今後に注目していきたい。