技術士の活用実態アンケート

日経BP社の「日経ものづくり」で行われた「技術士の活用実態」というアンケートの結果が発表されていた。技術士がメジャーな建設土木業界ではよく見かける内容だけど、製造業向けに行われるアンケートとしては珍しい気がする。

「なぜ技術士になった/なりたかったのか」という問いに対して最も多い回答は「自分の技術力や知識を客観的に証明できる」というもので、これには納得(私もその一人)。弁護士や公認会計士のような「その資格を持たなければ業務が出来ない」ものとは異なり、単なる名称独占資格でしかない技術士の特徴が良く現れた結果だと思う。

資格を持っていたからと言って「独立に有利」「再雇用に有利」とは思えないけど、「取引先での信頼が高まる」「周囲の尊敬を受けられる」のは確か。但し、知名度が低いので、その数はかなり限られてしまうのが欠点で、勤務先が技術士の資格取得を「特に推奨していない」のが50%を越える現状では仕方ないとも言える。

技術を売り物にする会社なら技術者のレベルアップを図ることが不可欠のはずだ。会社は技術士を始めとする技術系の資格の取得をもっと推奨して良いはずだし、技術者の方も会社に言われなくても自らの向上に励むべきだと思っている。



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