Amazon EC2でBitNamiのTracを利用する

Amazon EC2のAMIリストを見ていたらTrac導入済みのものを見つけた。最近は単なるLAMPだけではなく、目的に応じてTracRedmineがインストール済みのAMIがいろいろ公開されているらしい。このAMIはBitNamiが提供しているもので、UbuntuTracが既に導入済みとのこと。AMIなので直ぐさま利用可能な状態にあるわけだ。

試しに利用料金が最も安いMicro Instance*1を選んで起動させてみた。

Tracのバージョンは0.12。プロジェクトリスト画面は "http:///trac/" にてアクセス可能。デフォルトで"Project"プロジェクトが作成済み、"user"ユーザが登録済みだった。sshでログインする場合には、bitnamiというデフォルトユーザを使う。

$ ssh -i <your_key>.pem bitnami@<your_instance>

Tracの設定ファイルであるtrac.iniを確認してみたところ、default_charsetをutf-8に変更する必要はあるものの、他は特に問題ないようだ。Subversionリポジトリも初期化済みですぐに使える。

TracApacheディレクトリ構成はこんな感じ。いずれも/opt/bitnamiに入っている。

/opt/bitnami/trac/conf/trac.conf
/opt/bitnami/trac/conf/htpasswd
/opt/bitnami/trac/bin/trac-admin
  • Tracデフォルトプロジェクト (Project)
/opt/bitnami/projects/Project
/opt/bitnami/apache2/bin/apachectl
/opt/bitnami/apache2/bin/htpasswd
/opt/bitnami/subversion/bin/svn
/opt/bitnami/repository

自分でサーバを用意してApachePython, Tracをインストールすることに比べたら、環境構築の手間は大幅に削減出来る。EC2独特の設定とか、データのバックアップ等は別に考える必要が有るとは言え、AWSのアカウントさえ有れば数十秒程度でTracが利用可能な状態になるのは有り難い。長期契約が不要で、スポット利用も可能(時間単位の課金)なところは、さすがクラウドサーバのメリットだと思う。動作環境の準備なんか面倒なので何とかして欲しいと思っている人(もちろん私もその一人)は試してみたらどうだろうか?

*1:2010/10/21時点では時間当たり$0.02-0.025。(Engishページを参照)