Amazon EC2でBitNamiのTracを利用する
Amazon EC2のAMIリストを見ていたらTrac導入済みのものを見つけた。最近は単なるLAMPだけではなく、目的に応じてTracやRedmineがインストール済みのAMIがいろいろ公開されているらしい。このAMIはBitNamiが提供しているもので、UbuntuにTracが既に導入済みとのこと。AMIなので直ぐさま利用可能な状態にあるわけだ。
- Trac Cloud Hosting, Trac Installer, Docker Container and VM
- http://aws.amazon.com/articles/Community/4382
試しに利用料金が最も安いMicro Instance*1を選んで起動させてみた。
Tracのバージョンは0.12。プロジェクトリスト画面は "http://
$ ssh -i <your_key>.pem bitnami@<your_instance>
Tracの設定ファイルであるtrac.iniを確認してみたところ、default_charsetをutf-8に変更する必要はあるものの、他は特に問題ないようだ。Subversionのリポジトリも初期化済みですぐに使える。
TracやApacheのディレクトリ構成はこんな感じ。いずれも/opt/bitnamiに入っている。
/opt/bitnami/trac/conf/trac.conf /opt/bitnami/trac/conf/htpasswd
- Tracコマンド
/opt/bitnami/trac/bin/trac-admin
- Tracデフォルトプロジェクト (Project)
/opt/bitnami/projects/Project
- Apache関係
/opt/bitnami/apache2/bin/apachectl /opt/bitnami/apache2/bin/htpasswd
/opt/bitnami/subversion/bin/svn
- Subversionデフォルトリポジトリ
/opt/bitnami/repository
自分でサーバを用意してApacheやPython, Tracをインストールすることに比べたら、環境構築の手間は大幅に削減出来る。EC2独特の設定とか、データのバックアップ等は別に考える必要が有るとは言え、AWSのアカウントさえ有れば数十秒程度でTracが利用可能な状態になるのは有り難い。長期契約が不要で、スポット利用も可能(時間単位の課金)なところは、さすがクラウドサーバのメリットだと思う。動作環境の準備なんか面倒なので何とかして欲しいと思っている人(もちろん私もその一人)は試してみたらどうだろうか?
*1:2010/10/21時点では時間当たり$0.02-0.025。(Engishページを参照)