実現できない公約

新年度が始まって間もなく2ヶ月になろうとしている。組織を変えようと意気揚々で現場に乗り込んできた自称「改革者」にも、そろそろ息切れが見える頃だろうか。典型的パターンはこんなところだろう。

  1. 着任時:やる気満々、改革意欲は充分。
  2. しばらく経つと:日常の業務で手一杯、目の前に現実を突きつけられ、改善出来ないことが初めて分かる。
  3. やがて:改革の意図はあるものの、多忙を理由に言い訳を始める。
  4. 結果的に:現実に流されて改革を達成出来ない、何とかしたいという意欲のみが空回りする。
  5. 最後は:役職を解かれ、他の部署、部門へ飛ばされる。
  6. 次の日に:新しい別の人が現れる。
  7. 最初に戻る。

壮大なる持論を展開するのは結構だけど、出来もしない公約を掲げて「前任者には出来ないことが自分なら出来る」と吹聴するのはどうかと思う。「こんな現実が待っているなんて知りませんでした」と言い訳をするようでは不勉強の証だし、「忙しい」ことを口実にアクションを後回しにするようでは前任者と何ら変わりがない。大言壮語を繰り返すうちは何も評価が出来ない。具体的な成果を出してこそ、初めて評価出来るものではないかと思う。