社員を大事にしない会社

昨日は会社を辞めていく人の送別会だった。送別会にもいろいろ有るれけれど、前向きな意志を持って辞めていくのではなく、会社側の都合による人員整理なので、出て行く方も見送る方も少々気が重い。こんな経済状況の中、再就職先が容易に見つかるとも思えず、しばらくは苦労するかも知れないと本人は諦め気味だった。

ワークシェアリングをはじめとして、社員を切らずに皆で痛みを分かち合う方法は幾らでも有るはずだし、そもそも人件費を削減すれば赤字を脱却できると安易に考えている経営者に優れた経営手腕が有るとは思えない。こんな時こそ目指すべき道を示して、社員を鼓舞するのが経営者の役目ではないだろうか。経営者が組織を引っ張るからこそ、頑張ろうという意志を持つ社員だって少なくないはずだ。会社の情勢を巡るオモテとウラの話を聞くにつれて、所詮「経営者のスキル」はこの程度だったのかと思い知る会合だった。