経営者のスキル

今週の日経ビジネスに興味深い記事が載っていたのでメモ。景気悪化に伴う業績の低下を人のせいにする経営者が多いけど、そのくらいの修羅場を乗り越えられずに社長と呼べるのか?という疑問を持つ人は少なくないはずだ。こんな経済状況だからこそ、優れた経営手腕を発揮して会社を立て直すべきではないだろうか。景気が回復するまでどうしようもありませんと弁解するようでは、経営者としての資質を疑われても仕方あるまい。こんな時にこそ、経営能力の有無が如実に現れるように思えてくる。

トップの仕事は危機管理以外にないと私は考えている。極端なことを言えば、平時の経営は誰にでもこなせる。決まり切ったことを繰り返せばいいのだから、社長でなくてもいい。有事の場合はそうはいかない。社長が舵を取ることが必要だ。「想定外のことが起きたから対応できない」と言うのは、私は危機管理ができないと告白しているようなもの。自分は経営者ではないと認めているに等しい。

日経ビジネス(2009年12月14日号)経営新潮流:平時にトップは要らない〜玉山和夫氏