開発プロジェクトの見える化

様々な開発プロジェクトを横断的に見ていると、情報共有という面で大きく2つに分類されるようだ。

プロジェクトに自信が有るところは「情報を見せる」

  • プロジェクトの進捗、問題等が一目で分かるようにTrac等で公開されている。
  • Trac等を参照することにより、現時点の状況がすぐに分かる。
  • プロジェクトの状況について、担当者全員が同じ認識を持っている。
  • 資料や情報の在処が明確にまとめられているので、あちこちを探し回る必要がない。
  • 事前の情報共有が出来ているので、打合せでも本題に関する議論が直ちに始まる。

プロジェクトに自信が無いところは「情報を隠す」

  • プロジェクト管理は誰かのメモか頭の中で行われており、部外者には全く分からない。
  • 手作業で進捗をまとめているので、現時点の状況が分かるのは次の日だったりする。
  • プロジェクトの状況について、各担当者間で認識が異なる。
  • 資料や情報の在処が不明確。各担当者が自分の情報だけを抱え込んでいる。
  • 事前の情報共有が出来ていないので、打合せは出席者の認識の差を埋める所から始まる。

情報共有の度合いと、アウトプットの品質はなぜか比例しているように見える。情報を公開したところで品質向上に直結するとは思えないけど、「情報の整理が出来ている」という視点で捉えれば、担当者に情報が行き渡った結果として品質に繋がるのも納得できそうだ。開発情報をいかに整理して共有していくか、リーダの力量が問われると思う。