ルールを変えるのが仕事

ソフトウェア開発者と話をしていると首をかしげることが少なくない。曰く、

  • 「これが社内の決まりだから、こうやるしかない」
  • 「効率の悪い方法だが、グループの規則だから仕方ない」
  • 「他に上手い方法はあるけれど、ガイドラインに従うと時間がかかってしまう」

単に社内やグループ内で決まっている開発ルールに過ぎないのだから、変えるべき確固たる理由がある場合、必要に応じて変えていくべきではないだろうか。自分たちの作業を効率化し、作業方法から属人性を排除するのがルールが存在する趣旨のはずだ。効率の悪いやり方がルールで定められているのなら、もっと効率の良い方法にルールに変えるべきだし、そもそもそんなやり方で効率を落とす事に疑問を感じないのは大きな問題だと思う。

特に日本人の場合、教育のせいなのか「ルールを守る」ことにはひどく頑固だけど、自分たちに都合の良いように「ルールを作り替えていくこと」には無頓着のような気がする。自分にルールを決める権限が無いのなら声を上げれば良い訳だし、問題提起することで他の人も効率の悪さに初めて気がつくことだってあるのだ。別に法律を変えようとしているわけではない。自分たちのルールくらい、自分たちの手で定めていくべきだと思う。