バックアップからの解放

データの消失は怖い。ソフトのCDを紛失した位なら買い直せばよいのでリカバリは可能だが、自分で作ったデータを無くしてしまったら取り返しがつかない。そんなわけで、以前はメールやファイルのバックアップに神経質になって、定期的にMOやCDにバックアップを取って万が一に備えていた。(幸いハードディスククラッシュの経験は自分のPCでは無いけれど)

しかしながら、最近はそんなバックアップ作業もずいぶんと減ってしまった。これもいろいろな代替手段が出てきたおかげだろう。

  • メール
    日々更新されていくのでもっとも頻繁にバックアップを取る必要があるデータだと思うが、数年前にGmailへ移行して以来、ローカルでのデータはほとんど意味をなさなくなってしまった。IMAP接続でメールソフトを使えば、ローカルのPC上では従来通りの使い勝手を保てるし、それと同時にサーバの方で全てのデータを預かってくれるのだ。これは便利。
  • Time Machine
    Mac環境に限られるが、システム側でバックアップの面倒を見てくれるので、自分でわざわざバックアップ作業を行う必要が無いし、定期的な作業を忘れていても自動的にバックアップされるので有りがたい。
  • Dropbox
    今年の最優秀サービス賞〜Dropbox」で紹介したオンラインサービス。言ってみればデータの分散管理みたいなものだから、PCが壊れても他のPCにデータが残っていれば取り出しは可能。何処ででも参照したいリファレンスの資料類や、毎日バッチファイルで自動的に作成しているSubversionリポジトリのバックアップを全てDropboxの中へ入れるようにしている。

便利な方法は沢山あるのだから、有効活用したいものだ。今さら「ハードディスクがクラッシュしたけれど、バックアップを取っていませんでした」なんて言い訳は出来ないような気もする。