今年の最優秀サービス賞〜Dropbox

先日より使い始めたDropboxサービスが素晴らしく、すっかり気に入ってしまった。今までだとあちこちのPCにファイルが点在してしまっていたので、データを求めて複数のPCを探し続けたり、手作業でファイルのコピーを行って同じデータが揃っているよう努力していたけれど、かなり非生産的な作業だし、忙しい時にチマチマとファイルコピーなんかやっていられない。

Dropboxのサービスを使うと、そんな不便なことは全て解決してしまった。各クライアントに専用ソフトを入れておけば、インターネット経由で自動的にファイルの同期が行われ、どのPCにも全て同じファイルが入っている状態になる。これなら自分でファイルの同期を意識する必要がないし、作りかけのファイルを放り込んでおけば、別のPCでも同じファイルが再現されて、そのまま作業を継続できる。

同期状態を示すアイコンの形がTortoiseSVNに似ているが、背後で行われている処理もSubversionのような構成管理ツールに近いようだ。もちろん自分でSubversionのサーバを立ち上げれば同じことは出来るけれど、Dropboxならそんな手間はかからないし、コミットのような面倒臭い操作も一切不要。Windowsエクスプローラや、MacOSXのFinderに統合されているので、誰でも簡単に使えるはずだ。

無料で2GBまで使えて、$99/年を払うと50GBまで使えるそうだけど、その価値は充分にあると言える。今まで存在しなかったのか不思議なくらい。こんなサービスを考えて実現した人は偉いなぁ。今までの不便を解消するという意味で、個人的には今年の最優秀サービス賞の称号をあげたいくらいです。

Dropboxはローカルのファイルシステムと統合したクライアントソフトウェアを提供するのが最大の特徴。クライアントをインストールすると、ローカルのディスク上に専用フォルダが作成される。このフォルダがオンラインストレージと同期しており、ユーザーはファイルをドラッグ&ドロップしてオンラインストレージに保存することができる。

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