「ふりかえり」の振り返りを行ってみる

早いもので2010年の仕事も終わろうとしている。今年一年に作ったソースコードやらバグの山を横目で睨みつつ、開発プロジェクトの振り返り議事録を読み返してみた。振り返りの場では、KPTに沿った形で意見を集めて集約することが多い。例えば、こんな形だ。

  • xxxは役立ったので次回も継続します。(keep)
  • 本プロジェクトの反省点はxxxです。(problem)
  • 次回の開発時にはxxxを実践します。(try)

人間、行動様式を変えるのはなかなか難しいもので、継続する項目は特に意識することも無く継続できているものの、反省を活かして行動を変えるという項目は出来ていないことが多い。酷いケースになると、振り返りの内容自体を綺麗に忘れていて、振り返りの度に同じ内容が出てきたりする。これでは一体何のために振り返りを行っているのか分からない。

日頃から何を改善すべきなのか、改善すべき点を具体的アクションに落としこむには何が必要なのか、目指すべき方向に向かって前進しているのか、毎日の仕事の中で考えていくことが必要ではないかと思っている。振り返りの内容をプリントアウトしておき、毎日朝礼の場で確認するくらいの意識付けが必要なのかも知れない。

ソフトのバグと同じで、プロジェクトの反省点は開発チームや自分を向上させていくための大きな財産になり得るものだ。そんな貴重な情報を有効に使わないのは勿体ないことだと思っている。

「ふりかえり」の文字通りの意味は,後ろ(過去)を見る/検討する行為だ。プラクティスとして見ると様々な手法があるが,まとめてしまうと「過去を振り返り,未来へつなげる」と言えるだろう。筆者の好みである「KPT(Keep,Problem,Try)」と呼ぶ手法では,以下のようなプロセスを経てふりかえり,行動する。

第18回 “ふりかえり”でチーム全員の成長を図る | 日経 xTECH(クロステック)



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