Snow LeopardならTracのインストールは簡単

以前ならTracのインストールは面倒で気軽に導入できるものでは無かったのだけど、今はとても簡単だ。Snow Leopardの場合、MacPortsを導入後、下記のコマンドを叩くだけでよい。

$ sudo port install trac

これだけで、PythonSubversionなど関連するソフトまで全てまとめて導入してくれる。trac-adminを使ってプロジェクトを作り、tracdをサーバとして動作させれば直ぐに利用可能だ。

$ /opt/local/bin/tracd -p 8080 --basic-auth "*",/Users/foo/trac/users, -e /Users/foo/trac

MacOS XにはApacheがインストール済みなので、実はApacheとの連携も簡単だったりする。mod_pythonを使う方法より、fcgiで使う方が手っ取り早いだろう。手順はTracFastCgi – The Trac Projectに詳しく載っているが、簡単に言えば次の手順でよい。

LoadModule fastcgi_module     libexec/apache2/mod_fastcgi.so
  • /etc/apache2/other/trac.conf を作り、下記のような設定を記載しておく。(Tracプロジェクトのパスを指定)
ScriptAlias /trac /Library/WebServer/CGI-Executables/trac.fcgi
FastCgiServer /Library/WebServer/CGI-Executables/trac.fcgi -initial-env TRAC_ENV_PARENT_DIR=/Users/foo/trac -initial-env PYTHON_EGG_CACHE=/Users/foo/tmp/python-eggs

<Location /trac>
    Order deny,allow
    Deny from all
    allow from ...
</Location>
<LocationMatch "/trac/[^/]+/login">
    AuthType Basic
    AuthName "Trac Project"
    AuthUserFile /Users/foo/trac/users
    Require valid-user
</LocationMatch>
  • 最後にApachを再起動する(「システム環境設定」の「共有」で「Web共有」をオンにする)。これで http://localhost/trac/bar/ にアクセスできるはずだ。

なお、日本語版のTracが欲しい場合には、上記の手順で一旦Tracをインストールして依存ライブラリを導入した後で、インタアクトからダウンロードしたTracを上書きインストールすれば良い。こんなに簡単に導入できるツールなら、使わないのは勿体ないと思うよ。



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