日々の改善

久しぶりにソフトウェア品質改善委員会に参加。改善案を持ち寄って検討するという話だったけれど、個人レベルで行う改善案なんかどのように扱うのだろう?これは良い案だ、これは良くない案だなんて一つ一つ評価していくのだろうか、まさかそんな事はやらないよねと思っていたら、ホントにそんな作業が始まりかねない様子だったので、呆れてコメントする。

  • 組織全体としての改善活動ならいろいろと準備や説明に時間がかかるのも知れないが、個人レベルで今日から直ぐに実施できる項目もたくさんある。これらを各自で積極的に実行すれば良いだけの話ではないだろうか?
  • 各自で具体的に実行した改善案について、良い成果が出た、もう少し改善が必要等の評価を持ち寄って検討すればよいのではないだろうか?実施する前にあれこれと際限のない議論をするのは時間の無駄と思う。
  • 作業の着手が遅れれば、それだけ不具合の流出件数は増えてしまう。品質向上のための活動を先延ばしにするのはナンセンス。今日実行できることは、直ぐに行うべきだろう。
  • 個人で自発的に自らをカイゼン出来ないのは開発者の力不足ではないだろうか。少なくともグループのリーダーを担う人がそのような意識では困る。強制されて動くのではなく、積極的な関与が必要ではないか?

毎度のことながら、あまりに真っ当な指摘を行うと疎まれる。時間がない、納期が迫っている等の否定的な主張はいくらでも出てくる。でも、改善活動は日々の地道な作業の積み重ねが必要不可欠だ。銀の弾丸の如く、一発大逆転のような方法が有るわけない。少しでも不具合の発生を抑え込み、開発期間を短縮するためには、開発者個人レベルでの作業改善が欠かせない。啓蒙活動の問題はあるにせよ、命令されなければ動かない頑固な開発者は困ったものだと思う。