ソフトウェア開発者なら仕分けは得意

仕分け作業の様子を見ていたら、ソフトウェア開発で行う障害チケットの分類作業に良く似ていることに気がついた。仕分け作業は予算の是非を決めるものだし、チケット分類はソフトウェア開発の品質を確保するためのものだから対象は全然違うのだけど、当事者が集まりワイワイと議論して、やる・やらないを決めるという意味では本質的に変わらないような気がする。ソフトウェア開発の最終段階において山のように溜まった未解決チケットを前に関係者が集まり、こんな評価作業を行うことはごく普通のことだ。

  1. tracから未解決チケットを全てピックアップする。
  2. 限られた時間と開発リソースの中で対応可能なものを議論して選び出す。
  3. 優先度と重要度を考慮して対応するチケットの順番を決める。

これって仕分け作業そのものだよね。仕分け作業との違いを強いて言えば、こんなところだろうか。

  • チケット分類:明日の飯の種がかかっているので真剣勝負
  • 仕分け作業:テレビでの放映を意識しているのでパフォーマンス過剰

仕分け作業は、どのような結果になっても自分の懐が痛む訳ではないし、自分の飯の種が無くなる訳でもないから、所詮、茶番劇に過ぎないと言ったら言い過ぎか(ごめん)。開発現場では、やっかいなチケットを前に開発者の意地とエゴとプライドが衝突するようなものだから、罵声が飛び交うことも珍しくない。ソフトウェア開発者の立場から見ると、仕分け作業なんてまだまだやり方が甘いように感じてしまう。