考えるべき改善の方向性

ソフトウェアの品質を上げるための改善策を議論すると、決まって「チェックリストを追加しましょう」「確認作業を行いましょう」「仕様書を作成しましょう」など追加作業が必要になることが多い。確かに今まで何か足りないモノが有ったから問題が発生したわけで、その対策を打つために何かアクションが必要になるのは分かるけど、そもそも時間が足りないから作業が出来ていなかったはずだ。それなのに、さらに時間が必要になるアクションが解決策になるのは変な話だと思う。

疲弊する開発者」でも書いたように、現場の開発者はあれをやれ、これをやれと言われ続けて疲れている状態だ。だから、作業の積み増しはもう不可能なのだ、そこで、必然的に解決策の方向性も、もっと作業を減らす方向に向かなければならない。例えば、こんな方法を考えるべきではないだろうか?

  • もっと手を抜く方法
  • もっと安上がりな方法
  • もっと短時間で済む方法
  • もっと簡単な方法
  • もっと単純な方法

これなら忙しい開発現場でも取り入れやすいはずだ。発想の転換が必要だと思う。