データの長期保管

今年の仕事も一段落。不要になった資料やら雑誌類を処分する。ついでにパソコンの周辺機器やガラクタ類を整理していたら、昔使っていたMOディスクが出てきた。しかし、ディスクを読み込むためのMOドライブなんて、もう手元には残っていない。数年前の大掃除で処分してしまったような記憶がある。幸い、ディスクのラベルから判断する限り、特に大切なデータは入っていないようなので問題無いけれど、内容によっては救出策を考えなければならないところだった(冷汗)。

以前に山根一眞がコラムに書いていたように思うのだが、長期的なデータの保管は要注意だ。MOやZIPなんてディスクだけではなくドライブ自体も確保しておかなければ意味がないし、しかもSCSIインターフェースの機器ならPC側に接続用のボードも必要だ。最近はCDやDVDに書き込んでおけば取りあえず問題無いものの、これから10年経ってこの媒体を本当に使えるのか何の保証もない。

もっと深刻なのがソフトの方で、昔Mac上で作成したWordPerfectのファイルなんて、OS(漢字Talk)もソフトも68kのマシンも消え失せてしまったので、今さら読み出す方法なんて無い。必要と思われるファイルだけはPDFに変換しておいたので、今でも内容を見ることは可能だけど、このPDF形式も永遠に存在する保証は無い。適当なタイミングで保存媒体やフォーマットを変換しておく等、データの長期保存にはそれなりの注意をしておく必要がある。