第58回Cocoa勉強会関西に参加した

少し前のことになるけど、先週末に第58回Cocoa勉強会関西へ参加してきた。

iOS, OS X での開発に関する勉強会です。(参加費:無料)
Cocoa のあれこれについて、テーマを決めての発表・聴講/質疑応答、が主な内容です。

第58回 Cocoa勉強会関西 - iOS/Macアプリ開発勉強会 : ATND

iOS8には更新したし、iPhone6にも乗り換えたものの、Swiftの入門書を1冊読んだ程度で、Objective-CからSwiftへの移行は未だに手付かず状態だ。他の開発者はどの程度まで進んでいるのだろうか、既にバリバリにコードを書く人が多いのだろうか、Swiftを導入した人の感想も是非聞いてみたい、という訳で参加したイベントだ。

[twitter:@studioshin]さんが、その目的にズバリの「from Objective-C to Swift」という話をされていたので、興味深く聞くことが出来た。講演ではObjective-Cとの対比でSwiftのソースコードが示され、従来通り変わらない点や、Swiftでは変わった点などが細かく紹介され、とても参考になった。APIそのものは変わっていても、ロジックはほぼそのまま再利用できそうだ。

意外だったのは、型推論のおかげで自由度が増したのかと思っていた予想は外れで、実は意外に型チェックが厳しいという点。言語仕様はともかく、開発者の生の声だからかなり実感に近いのだろう。元々、Objective-Cは緩めの言語で、書き方について特に厳しいという印象は抱いていなかったのだけど、Swiftへ変わることでその印象も少し変わるのかも知れない。

会場でのアンケートによれば、Swiftを本格的に使い込んでいる人は、まだ1割未満といったレベルだった。過去の資産を移行するのはいつも大変だけど、今回はプラットフォームの移行ではなく言語の移行なので、CarbonからCocoaに移行した時(一体、どれだけ昔なんだ!?)に比べればずっと楽と思われる。Appleのことだから、いつの日か潔くObjective-Cの終了を宣言することだろう。そのXデイに備えて、今から着々と準備を進めるべきかも知れない。

なお、今回の勉強会は旬の話題が豊富で、不思議なことにExetension関連の発表が多かった。YosemiteのTodayExtensionは簡単に使えるという情報は収穫で、これは簡単に試せそうなので使ってみたい。しかし、iOSのExetensionにてバーコードリーダを繋げて、どのようなアプリからでもバーコードを読み取れるようにするというアイデアには脱帽。アプリとしては、まだAppleの審査には通っていないようだけど、こんなハック系の仕組みが増えてくると、iOSで出来ないことは段々無くなってくるのではないかと思えてしまう。

たのしいSwiftプログラミング―[iOS 8&Xcode 6対応]

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