そのチケットは保留

Tracのチケットを使ってタスクを管理していると、中には「今すぐアクションは起こせないけれど、かと言ってクローズも出来ない」という宙ぶらりんなものが出てくる。

そのようなチケットの一例。

  • 顧客からの要望事項
    必須の機能なら対応するのだけど、単に一件だけの要望では対応出来かねるので、同様の要望が他にも来るのかしばらく様子を見てみる場合。
  • マイナーな不具合修正
    確かに不具合と言えば不具合だけど、回避策があったり実害が無いので急ぎの対応は不要。いずれ時間が有る時にまとめて対応したい場合。
  • 新機能の提案
    いつかは対応したいけれど、他の項目との兼ね合いもあるので対応時期は未定。将来のどこかのバージョンで入れたい場合。

終了と見なせないチケットをクローズする訳にはいかないし、現在のマイルストーンに入れてしまっては、本当に対応が必要なチケットと混在してしまって分かりにくい。明確な理由が有れば、クローズしたりどこかのマイルストーンへ設定できるのに、現時点ではそこまでハッキリとした判断を下せる状況ではないのだ。

そんなチケットの管理用として、特別なマイルストーン(対応時期未定)を用意しておくようにしている。これなら「いつかはやるかも知れない作業」として忘れることがないし、現在進行中のプロジェクトとは切り離して把握することが可能になる。もちろん、チケットの内容を忘れないように、適当なタイミングで見直しを行い、必要ならクローズしたり具体的なマイルストーンを定めたりするわけだ。

全ての情報は取りあえずチケットに放り込んでおき、判断がつき次第、適切なアクションを施すようにすると、作業漏れが発生しないし、作業の対応理由が明確に定まったりする。チケットだから全てをやらなければならないということはなくて、あらゆる情報の一元管理用として、又は曖昧な情報の管理用として、チケットを使う方法も有りだと思っている。



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